2014年11月2日日曜日

J3への降格決定を受け、皆様へのご挨拶


 11月1日にJ3降格が決定するという残念な結果になりました。まずはこの6年間、カターレ富山のドクター活動を支えて頂いた、関係者の皆さんに感謝を申し上げます。特に、高知県サッカー協会医学委員の方々、万々FCの子供たち、(旧)南国高知FCの選手およびスタッフの皆さん、クリニックの患者さんと職員、そして家族には特別にお世話になりました。
 2009年のJリーグ1年目は楚輪監督の元、香川選手(現ドルトムント)や乾選手(現アイントラハト・フランクフルト)を擁する当時J2だったセレッソ大阪にアウェイで勝利した試合にベンチ入りしていた記憶が鮮明に残っています。2年目のシーズン途中には、監督更迭を経験し、現 安間監督へ。その後のシーズンも下位に低迷をし続け、辛いことも多くありました。最初の頃は選手に叱責されたこともありましたし、サポーターに野次られたこともありました。高知の自宅と試合会場の移動のために深夜バスにも慣れました。早朝に帰高しそのまま診療に入ることも。突然の雷雨でのゲーム中断や、脳震盪の選手が発生しスタジアムに救急車を呼んだ事もありました。
 しかし、チームと離れ一人で新幹線で帰っていたときに、サポーターの皆さんが「お疲れ様」と声を掛けてくれたり、シーズンの最終戦では帰りのバスに乗り込む際に「チームドクターを来年もお願いします」と言ってくれたときは嬉しかったことは良い思い出です。
 J2といえども、ピッチレベルでみるそれは、別次元のサッカーです。激しいし速い。月並みですが、富山の選手はいつも頑張っていました。もちろん練習やオフの姿勢なども含め、いろんな意見はあったでしょうが、あのサッカーはすごいです。楚輪監督も安間監督も、人を大切にしてくださる監督だったからこそではないでしょうか。例えば、舩津選手(山形DF)、平野甲斐(セレッソMF)、福田選手(大宮DF)、守田選手(新潟GK)、中嶋選手(FC東京MF・U21代表)などが富山でプレーしてきた選手であることが物語っています。くよくよしていても仕方ありません。1年でJ2へ戻ってくるよう頑張って欲しい。サポーターの皆さんも、叱咤激励をこれからもよろしくお願いしたいと存じます。
 来季の私のサッカー環境はどうなるかわかりませんが、J3降格となり、プロのサッカードクターとしての第1幕が終了しました。お世話になった方々に改めて感謝申し上げます。今後も、Jリーグをベンチから6年間みつめてきた経験を高知県のサッカー振興に何らかの形で役立てていきたいと考えています。下位低迷や監督更迭、また降格という辛い経験だからこそ役に立つのではないかと思います。
 これからも、高知県サッカーとカターレ富山をよろしくお願いします。

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